コンサルタント実績④

■スタッフ主導の運営に切り替え、前年売上更新。

 

2つの異なる形態のサロンを計6店舗を経営されているオーナー様。

「スタッフを採用できる会社・スタッフが辞めない会社・スタッフが成長する会社を考えたときに、今までのやり方では限界がある」と感じられていました。弊社が既にコンサルティングをさせていただいているサロン様からのご紹介という形でスタートさせていただきました。

 

1.自ら考え、実行し、結果を出すスタッフにしたい。

2.そんなスタッフのために社会保険加入・週休2日にし、明確で分かりやすい給与制度に。

 

オーナー様の想いとして、上記の2点を強く望まれていました。

 

6店舗中2店舗は会社もコンセプトも分けていることもあり、4店舗のお手伝いをさせていただくことになりました。4店舗の売上は前年実績を下回っている3店と、かろうじて前年同様の1店というところから始まりました。

 

まずは、サロンの現状分析を行ったところ4店舗とも店販商品やメインメニューのメーカーさんを分けていらっしゃいました。

例えば、

サロンAは、店販商品は●●のメーカーで統一し、差別化メニューは▲▲。

サロンBは店販商品は■■のメーカーで、差別化メニューも■■のトリートメントなど。

サロンCとDは、店販は◎◎と■■で、メニューは▲▲など。

若干の違いはあったものの、客層や料金などはある程度同じ4店舗であったため、それぞれを尊重しつつ共通の戦略・戦術を決めました。全てをいきなり変えるのにはオーナー様も不安があったこと、店長・スタッフへの落し込みに時間がかかることもあったため、まずは2店舗からスタートし、3店舗目、4店舗目という形で、その新しい戦略と戦術を導入していきました。

 

その戦略に沿って、戦術も決め、見るべき数値や目標とすべき姿も設定し、評価制度も同時に作成・運用を始めました。

 

売上も少しずつ改善してはいましたが、オーナー様の思うような上昇カーブでは無かったためか、弊社のコンサルタントに対しては「もっと厳しくやってくれ」「店長は考えてないんだから、あれをやれ、これをやれ、と引っ張っていってくれ」と厳しい言葉もいただいていました。また、店長会議では店長の考えを聞く前に「俺ならこうする」、店長が提案した策について「それじゃ、ダメだ」と。

 

その都度、弊社にコンサルティングを依頼した目的をオーナー様と確認し、お互いの意見をぶつけあう日々が続きました。

 

 

「大店長を降りる決断」

 

そんな喧々諤々のやり取りが続いているときに、

「もう、コンサルティングをやめてもらうかと思う。」

オーナー様からそんな言葉がありました。

 

・マネージャー・店長を中心とした会議では、各店の成功・失敗事例を元に情報ややり方が共有され、店長が自分のサロンのことを本気で考え、いい意味で悩み出していること。

 

・新しい評価制度が定着してきており、店長がサロンのスタッフの成長を実感していること。今まで以上に自分の課題に対して向き合うスタッフが増えてきていること。

 

・しかしオーナーが、マネージャー・店長に考えさせる・任せるといっても、結局はオーナーの独壇場の会議になってしまっていること。

 

正面からオーナー様に向き合って、「オーナーは、大店長を降りて下さい。考えても否定されてばかりでは、黙ってしまいます。オーナーに怒られないようにする、イコール言われたことだけをやる。そんな店長にしてしまっているのは、大店長というあなたがいるからです。まだまだ未熟な部分もあるかもしれませんが、マネージャーと私に任せてください。来月から店長会議に顔を出さないで下さい。」

 

はっきりと申し上げました。これで切られるなら仕方がありません。

 

オーナー様は、じっと堪え聞いていましたが最後に

「分かった。たしかに私は大店長として、店長の仕事を奪っていた。考えを押し付けていた。私は大店長降りるよ。」と。

 

店長会議で店長さんたちに、「もうオーナーは出ません。自分達で考え、行動し、結果を出すしかありません」と伝えたところ、一瞬驚いた顔はすぐに覚悟を決めた顔に変わりました。

店長会議は今まで以上に活発になりました。

時には冗談半分で「○○店長、これはしっかりやらないと大店長出てくるよ。」

 

その後、残念ながらスタッフ数は若干減ってしまったものの、4店舗の売上は順調に伸び、前年売上を全店クリアし120%もの伸びを見せた店舗もありました。

 

現在、オーナー様は店長会議に参加されています。

しかし、そこにはもう昔の姿はありません。

やることはマネージャー・店長に任せ、萎縮させる姿はありません。

労をねぎらい、経営理念や美容師という仕事のやりがいを語る姿です。